連載・企画
熊本豪雨「川と共に」
線状降水帯の発生により熊本県南部に降り続いた豪雨は、県内最大の大河・球磨川を氾濫させ、多くの人々を街もろとものみ込みました。連載「川と共に」では、球磨川と向き合いながら連綿と流域で暮らし、突如、大水害に襲われた人々の思いや、生活再建の姿を年間企画として取材しました。第21回早稲田ジャーナリズム大賞・公共奉仕部門の奨励賞を受賞。
- (1)情報発信 「まさか」危機感にずれ 未明の避難、促せず 2020年08月27日
- (2)宅地かさ上げ 「安心」のみ込んだ濁流 川辺川ダム前提に 2020年08月28日
- (3)「防災マップ」被害想定、大きく変化 新基準知らされぬまま 2020年08月30日
- (4)「堤防決壊」外側からの圧力想定外 あふれた水が川へ逆流 2020年08月31日
- (5)「気候変動」線状降水帯、予測は困難 観測技術、追いつかず 2020年09月01日
- (6)「要支援者」リスク把握、難しさ痛感 高齢者避難、地域任せ 2020年09月02日
- (7)「避難スイッチ」「大丈夫」通用しない 「逃げろ」の声、背中押す 2020年09月03日
- (8)「垂直避難」「外は危険」階上へ誘導 客守ったおかみの機転 2020年09月04日
- (1)線状降水帯発生、記録的雨量に 予測の限界、浮き彫り 2020年02月23日
- (2)洋上の水蒸気観測 線状降水帯の予測強化へ 2021年02月24日
- (3)災害発生のリスク 専門家の呼び掛け、より早く 2021年02月25日
- (4)NHK、逆L字放送 「逃げる」促せず、悔い残る 2021年02月26日
- (5)民間気象会社 精度向上「信頼が人動かす」 2021年02月27日
- (6)防災アプリ 活用、命守る主体性持って 2021年02月28日
- (7)精度向上、洋上に航空機を 名古屋大宇宙地球環境研究所の坪木和久教授に聞く 2021年03月02日
- (8)最悪想定し危機感共有を 環境防災総合政策研究機構の田代誠司上席研究員に聞く 2021年03月03日
- (1)議論重ね、代案と覚悟示す 巨大防潮堤に住民「ノー」 2021年03月10日
- (2)行政に不信、勉強重ねる 地域復興、住民が独自案 2021年03月11日
- (3)進む防潮堤建設 「高台移転」望む声は届かず 2021年03月13日
- (4)崩されたハード対策 「命守る」個人の意識重要 2021年03月14日
- (5)難航した高台移転 断念相次ぎ、住民ばらばら 2021年03月16日
- (6)進まぬ集団移転 時間、費用…合意難しく 2021年03月17日
- (7)防災計画見直し 自ら避難行動、考え浸透 2021年03月18日
- (8)移転先のまちづくり 住民と行政、本音で話し合う 2021年03月19日
- (1)「命守るため」リスク訴え 想定外、把握追い付かず 2021年04月05日
- (2)車中泊、実態つかめ メール改良「支援につなぐ」 2021年04月06日
- (3)在被災者の支援 官民連携、物資と情報提供を 2021年04月07日
- (4)体育館も被災 安全な場所、機能の確保急務 2021年04月08日
- (5)高齢者の災害リスク 過酷な環境、孤立…関連死に 2021年04月09日
- (6)コロナ感染対策 支援に制約も 共助広がる 2021年04月10日
- (7)欠いた女性への配慮 搾乳、着替え…環境整わず 2021年04月11日
- (8)高齢者、障害者への配慮 生活再建支える態勢必要 2021年04月16日
- (9)スマホ位置情報の活用 避難の流れ把握、迅速に支援 2021年04月17日
- (1)濁流瞬く間、軒先まで水 「助けられなくて ごめん」 2021年05月22日
- (2)遠方に在住、親が犠牲に 「地元とつながっていれば」 2021年05月23日
- (3)コミュティーの防災力 「自助が共助につながる」 2021年05月24日
- (4)住民への平時の啓発重要 「避難すれば 犠牲者ゼロに」 2021年05月25日
- (5)独居高齢者、支援及ばず 「すぐ逃げて…押し通せば」 2021年05月26日
- (6)かさ上げ宅地にも濁流 「安全だと思い込んでいた」 2021年05月27日
- (7)避難呼び掛け届かず 防災無線「聞こえなかった」 2021年05月28日
- (8)欠かせぬ「足」備え重要 車での避難、危険性指摘も 2021年05月29日
- (9)隣近所で見守る意識を 東京大大学院・片田敏孝特任教授に聞く 2021年05月30日
- ダム、最善策でない 知事の「選択肢」発言疑問 【元人吉市長・田中信孝氏】 2020年09月23日
- 治水、できるところから 川辺川ダム「必要」 【松谷浩一球磨村長】 2020年10月02日
- 「ダムあれば」は責任回避 100年先考え、検証緻密に 【元相良村長・徳田正臣氏】 2020年10月06日
- まちづくり、治水と直結 住民と話し合い重ねたい 【人吉市長・松岡隼人氏】 2020年10月08日
- 「ダム選択肢」丁寧に説明を 治水、住民の声こそ民意 【元熊本県知事・潮谷義子氏】 2020年10月11日
- ダム建設、民意の見極め必要 坂本の人口減「食い止める」 【八代市長・中村博生氏】 2020年10月14日
- 局所的な豪雨、どこでも 線状降水帯の予測向上を 【熊本地方気象台統括予報官・奥松和浩氏】 2020年10月20日
- 清流残したい、村民の総意 ダムありき議論、違和感 【相良村長・吉松啓一氏】 2020年10月22日
- ダム、下流域の意思次第 治水方向性、早く結論を 【元五木村長・和田拓也氏】 2020年10月27日
- 科学的に合理性ある計画 球磨川治水、ダム不可欠 【自民党参院議員・足立敏之氏】 2020年11月11日
- 「多重防護」で人命を守る 流域の未来、住民が決めて 【参院議員・嘉田由紀子氏】 2020年11月18日
- 被災者とつながる生活支援 地域の福祉資源と連携を 【熊本学園大教授・高林秀明氏】 2020年11月20日
- 正しい知識、一緒に学ぶ 子どもの心に安心与えて 【精神科医・仁木啓介氏】 2020年12月04日
- ラフティング、2021年春再開目指す 球磨川の姿一変、復旧急ぐ 【ランドアース(球磨村)社長・迫田重光氏】 2020年12月08日
- 村の振興 国、県は責任持って 流水型ダム、早期に概要を 【五木村長・木下丈二氏】 2021年02月28日
- 肥薩線守る新スキームを ダム不安払拭へ、説明必要 【自民党衆院議員・金子恭之氏】 2021年03月23日
- 法律ごとの計画、一体化必要 福祉施設の避難、地域と協力を 【全国老人福祉施設協議会副会長・鴻江圭子氏】 2021年04月28日
- 球磨川の流失橋、ほぼ撤去 道路の復旧加速、使命 【国交省八代復興事務所長・徳田浩一郎氏】 2021年05月21日