(4)崩されたハード対策 「命守る」個人の意識重要

熊本日日新聞 2021年3月14日 00:00
「構造物で逃げる時間は確保できるが、命を守るのは個人の意識にかかっている」と話す田老地区の田中和七さん。後ろは整備が進む高さ14.7メートルの防潮堤=2月25日、岩手県宮古市

 「万里の長城」-。岩手県宮古市の田老地区には、住民がこう呼んで見上げた防潮堤があった。東日本大震災の津波は、戦後築かれたその防潮堤を崩し、地区の181人が犠牲になった。津波に何度も襲われた田老。住民は今、避難などソフト面の備えも万全にして...

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