認知症薬レカネマブ継続投与承認 米食品医薬品局、エーザイに
エーザイと米バイオジェンは27日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、初期の治療で脳内の有害タンパク質が減った状態を維持するために行う継続投与を、米食品医薬品局(FDA)が承認したと発表した。2週間に1度の点滴を1年半実施した後、4週間に1度へ減らすことができる。通院の負担が軽減する。
エーザイなどは米国で今後、自宅でも投与できる注射剤の導入を目指す。日本での今後の展開についてはコメントしていない。
レカネマブは脳内の有害タンパク質「アミロイドベータ」を除去する薬。エーザイなどのチームは昨年、投与を1年半でやめると、その後2年半の間に有害タンパク質が30%増えるが、投与のペースを半減させて治療を続ければ増加を防げるとの推定を米国の学会で発表した。
似た作用の薬で、日米で承認された米イーライリリーの「ドナネマブ」は、タンパク質が十分除去できれば投薬を終えられると想定しており、二つの薬の長期的な費用対効果が注目されている。
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