医師不適切診断で賠償命令、滋賀 彦根の市立病院、5040万円
滋賀県彦根市立病院の医師の不適切な診断で、高齢女性が高度意識障害などの後遺症を負ったとして、女性と家族が市に約5825万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大津地裁(池田聡介裁判長)は17日、市に約5040万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2019年4月28日と30日、頭痛を訴えて市立病院を受診。医師から鎮痛剤などを処方され帰宅したが、慢性硬膜下血腫が進行し、5月1日に意識障害で同病院に救急搬送されて脳梗塞などと診断された。手術を受けたが、高度意識障害などの後遺症を負った。21年に提訴後、22年に老衰で死亡した。
判決理由で、池田裁判長は病院側は適切な検査を実施した上で、脳神経外科医に相談すべき注意義務があったと指摘。検査を実施していれば後遺症を回避できる可能性があったとした。
同病院は「判決文を確認次第、対応を検討していく」とした。
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