「よく眠った」は勘違い? 自己評価と客観分析に差
「十分に眠った」と感じているのに、実際は睡眠不足―。筑波大国際統合睡眠医科学研究機構(茨城県つくば市)の柳沢正史機構長らが14日、睡眠の時間や質に関する自己評価は、脳波の測定に基づく客観的な結果とは異なる場合が多いと発表した。睡眠障害の早期発見や予防に、計測による正確な把握が重要だとした。
421人の被験者から、自身の睡眠状態の自己評価や睡眠中の脳波などのデータを収集。医師の見解との差を分析した。結果、十分な睡眠があると自覚している人の45%が実際には睡眠不足だった一方、睡眠に不調を感じている人の66%が客観的には問題なかった。
また、主な睡眠障害の一つ「睡眠時無呼吸症候群」で、中等症以上の危険性がある人の割合は、睡眠の質の自己評価にかかわらず同程度であることが判明。自覚だけでは睡眠の健康状態を十分に評価できないため、脳波の計測といった客観的なデータに基づく判断が必要と訴える。
客観的には眠れているのに「眠れない」と感じる人もいることから、睡眠脳波の分析を進め、メカニズムを解明したいとしている。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
医師不適切診断で賠償命令、滋賀 彦根の市立病院、5040万円
共同通信 -
インフルエンザ4週連続警報水準 年末年始からほぼ横ばい
共同通信 -
東京でスギ花粉の飛散確認 1985年以降で最も早く
共同通信 -
介護業者の休廃業、最多612件 24年、7割が訪問サービス
共同通信 -
着色料「赤色3号」の安全性強調 伊東消費者担当相
共同通信 -
iPS移植で矯正視力0・5に 水疱性角膜症患者に藤田医大など
共同通信 -
感染7千万人以上、死者13万人 コロナ国内初確認から5年
共同通信 -
インフル年末年始14万2千人 休診影響し前週比0・53倍
共同通信 -
【独自】不正・過剰な請求認める 老人ホーム運営のサンウェルズ
共同通信 -
東京、無痛分娩に10万円助成へ 10月から、子育て支援策として
共同通信