高野山の僧侶100人が托鉢寒行 60年以上続く真冬の風物詩
和歌山県高野町の高野山で24日、金剛峯寺が主催する「報恩托鉢寒行」があり、僧侶ら約100人が浄財を求め町内を回った。弘法大師が取り組んだ社会福祉の思いを受け継ぐ行事で、60年以上続く真冬の風物詩。
氷点下の気温の中、金剛峯寺役職員の僧侶や僧侶養成機関の修行僧、高野山高校宗教科の生徒らが金剛峯寺の前庭に集合。今川泰伸宗務総長(64)の激励を受けた後、黒の法衣に網代笠をかぶった僧侶らは9班に分かれ、町中へ繰り出した。
寺院や商店、民家の玄関先で錫杖を振りながら般若心経を唱え、各家の無病息災を祈願。浄財を受け取ると一礼し、お守り札を渡した。
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