コロナワクチン開発にノーベル賞 カリコ氏ら2人、生理学医学

共同通信 2023年10月3日 00:52
 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まり、記者会見する米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授(左)とドリュー・ワイスマン教授=2日、米東部フィラデルフィア(AP=共同)
 ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まり、記者会見する米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授(左)とドリュー・ワイスマン教授=2日、米東部フィラデルフィア(AP=共同)

 【ストックホルム共同】スウェーデンのカロリンスカ研究所は2日、2023年のノーベル生理学・医学賞を「メッセンジャーRNA(mRNA)」と呼ばれる遺伝物質を使った新型コロナウイルスワクチン開発に道を開いた米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授(68)とドリュー・ワイスマン教授(64)の2氏に授与すると発表した。カリコ氏はドイツのバイオ企業ビオンテックの顧問も務める。

 カリコ氏らは、人工的に作ったmRNAを、炎症反応を起こさずに体内に入れられる技術を考案。この技術を基に20年、ビオンテックは新型コロナワクチンを米製薬大手ファイザーと共同開発した。米モデルナ社も、同様の仕組みを利用して新型コロナのワクチンを迅速に開発。有効性が確認され、発症や重症化を防ぐ手段として各国に普及した。

 ワクチン開発には時間がかかり、通常なら10年は必要とされる。カリコ氏らによる基礎的な技術開発の蓄積が、新型コロナ流行からわずか約1年という短期間での実用化に大きく貢献した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「医療」記事一覧