同性パートナーで生体移植 京大病院が腎臓で実施、初公表か
京都大病院は30日、親族からの提供が原則とされる生体腎移植手術を同性パートナー間で実施したと発表した。京都市の女性が同性パートナーから臓器提供を受けた。臓器提供者(ドナー)とは市のパートナーシップ宣誓制度に基づき宣誓をしていた。京大病院によると、同性パートナー間での生体腎移植は過去にも事例は確認されているが、実施の公表は国内初とみられるという。
日本移植学会の倫理指針は、生体移植のドナーとなる親族を配偶者、6親等内の血族と3親等内の姻族と限定。親族以外の第三者から提供を受ける場合は、実施する医療機関の倫理委員会で個別に承認を受ける必要があるとしている。
生体移植を巡っては、健康な提供者に対して手術するという倫理的な課題がある。ただ移植学会によると、国内では脳死や心停止による臓器提供例が少なく、生体移植が多いのが現状という。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
女性医師も扱える医療機器開発を メーカーが会合で聞き取り、大阪
共同通信 -
iPSで「心臓周皮細胞」 新たな心不全治療の開発も
共同通信 -
「今の保険証残して」抗議 マイナ巡り医療関係者ら
共同通信 -
血液がん遺伝子検査が実用化 網羅的に解析、診断に有用
共同通信 -
介護費用、11兆5139億円に 高齢化で最多更新、23年度
共同通信 -
緊急避妊薬、試験販売284薬局 さらに増加見通し、処方箋なし
共同通信 -
無床診療所の使用、審議差し戻し 中絶薬、医会の慎重論で
共同通信 -
移植見送り調査結果公表 厚労省、有識者で対応検討
共同通信 -
アルツハイマー病、米の新薬承認 イーライリリーの「ドナネマブ」
共同通信 -
精神科の訪問看護、見直しへ 過剰請求受け、厚労省が実態調査
共同通信