再生医療法違反で改善命令 細菌混入で敗血症発症か
がんなどの予防をうたった自由診療の再生医療を受けた2人が感染症「敗血症」で入院した問題を巡り、厚生労働省は24日、細菌が混入した細胞加工物の投与で生じた可能性が高いとする調査結果を発表した。医院「THE K CLINIC」(東京都中央区)などの医療法人輝鳳会の施設に対し、同日付で再生医療安全性確保法に基づき、必要な対策を取るまで医療の提供中止などの改善命令を出した。
厚労省によると9月末、血液を採取して免疫細胞を培養後に体内に戻す計画の再生医療を医院で受けた2人が帰宅中に体調が悪化し緊急搬送され、敗血症で集中治療室(ICU)に入院した。2人は回復し命に別条はない。
同省が立ち入り検査し、国立感染症研究所で分析したところ、細胞加工施設で細菌が混入したことが敗血症発症の原因と考えられるとの結果が出た。施設では、細菌の混入を防止するための管理が不十分だったことを確認。事前に提出した再生医療の提供計画を守っていなかったといった複数の違反が確認された。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
「健康寿命」横ばい、厚労省発表 男72・57歳、女75・45歳
共同通信 -
【独自】平均年収で最大5万9000円 高額療養費の月額上げ幅
共同通信 -
遠方への妊婦健診、交通費を補助 8割分、リスクある人ら対象
共同通信 -
高額療養負担上限25年8月上げ 26年度からは年収区分細分化
共同通信 -
二大バイオバンク連携強化 患者と健常者の比較容易に
共同通信 -
人の培養血管製品を初承認 米FDA、重傷者に移植
共同通信 -
薬価、一律引き下げ見直し 政府、2500億円抑制へ
共同通信 -
在宅医療患者1日23万人で最多 23年調査、入院は最少更新
共同通信 -
インフル流行「注意報レベル」 前週比2倍超、全国で増
共同通信 -
コロナ感染者3週連続増 前週比1・27倍、厚労省発表
共同通信