被爆3世の原告団長、判決に憤り 川内原発運転差し止め認められず

九州電力川内原発の運転差し止め訴訟は、広島県出身の被爆3世森永明子さん(53)が原告団長を務めている。「原爆も原発も、人間が手を出すものではない」との思いで提訴から13年も闘い続けてきた。訴えを全面的に退けた21日の鹿児島地裁判決に対し「福島の事故に向き合ってほしかった」と述べ、憤りを見せた。
「広島に原発がないのは、核への抵抗感が強いからです」。森永さんは小学校の授業で、先生が口にした言葉を40年以上たった今も覚えている。当時は深く考えなかったが、今の活動の原点になったとも感じる。
被爆した祖父は、原爆について話すことはなかった。被爆3世であることを意識するようになったきっかけは、神奈川県の大学への進学だった。「広島を離れ、違う世界を知ることでアイデンティティーに向き合うようになった」と振り返る。
その後、広島市の原爆資料館を訪れ、平和記念式典に参加し、非核について考えを深めた。卒業後、広島県で教員として勤務し、結婚を機に2000年、鹿児島県薩摩川内市に移住した。
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