桜島に大規模噴火の兆候なし 政府調査委、8火山を評価
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政府の火山調査委員会は17日、岩手山(岩手県)や焼岳(長野、岐阜両県)など、国内8カ所の火山の評価結果を公表した。桜島(鹿児島県)は「大規模噴火へと直ちに移行する兆候は認められない」としつつ「火山灰の収集や化学組成の調査が必要だ」と指摘した。
8火山は、過去1年間に噴火したり、情報が不足していたりするとして、全国111の活火山の中から重点評価対象に選ばれた。周辺の地震や地殻変動の記録、地下構造、噴火履歴に関する論文などを基に評価した。
桜島は、大量に蓄積したマグマの移動の仕方次第では、将来的に「火砕流などの他、大地震や海底噴火、津波も想定される」とした。
岩手山は、東岩手山でマグマ噴火が直ちに発生する恐れは低いが、西岩手カルデラでは小規模な水蒸気噴火などの可能性があると指摘。焼岳で当面考えられる噴火は「山頂周辺での水蒸気噴火の可能性が高い」とした。
8火山は他に、八幡平(岩手、秋田両県)、硫黄島(東京都)、薩摩硫黄島(鹿児島県、以下同)、口永良部島、諏訪之瀬島。
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