学術会議の法人化法案、撤回訴え 元会長ら「理念感じられない」

日本学術会議の元会長ら4人が18日、日本記者クラブで会見し、政府が今国会に提出する予定の学術会議を法人化する法案は政府の介入を強めるものだとして撤回を求める声明を発表した。前会長の梶田隆章・東京大卓越教授は「より良いものにしていく理念が感じられない。政府の思いのままにコントロールしようとしているようだ」と訴えた。
梶田氏は学術会議側に対しても「私なら遅くないタイミングで意見をまとめて公表する」と述べた。元会長の広渡清吾氏は「どうあるべきか現役の皆さんがしっかり議論してくれることを信じている」と呼びかけた。会見には元会長の黒川清氏と大西隆氏も出席した。
光石衛会長は昨年12月に開かれた臨時総会後「責任を持って政府と協議していく」との談話を公表していた。
声明は「学術会議の自主的な活動が機能不全に陥る恐れがある」と指摘。「国内外でアカデミーとしての地位の失墜を招く」と主張した。近く石破茂首相宛てに送る。
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