学術会議の法人化法案、撤回訴え 元会長ら「理念感じられない」

共同通信 2025年2月18日 18:46
 記者会見する日本学術会議の元会長ら。右から梶田隆章・東京大卓越教授、大西隆氏、広渡清吾氏、黒川清氏=18日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
 記者会見する日本学術会議の元会長ら。右から梶田隆章・東京大卓越教授、大西隆氏、広渡清吾氏、黒川清氏=18日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

 日本学術会議の元会長ら4人が18日、日本記者クラブで会見し、政府が今国会に提出する予定の学術会議を法人化する法案は政府の介入を強めるものだとして撤回を求める声明を発表した。前会長の梶田隆章・東京大卓越教授は「より良いものにしていく理念が感じられない。政府の思いのままにコントロールしようとしているようだ」と訴えた。

 梶田氏は学術会議側に対しても「私なら遅くないタイミングで意見をまとめて公表する」と述べた。元会長の広渡清吾氏は「どうあるべきか現役の皆さんがしっかり議論してくれることを信じている」と呼びかけた。会見には元会長の黒川清氏と大西隆氏も出席した。

 光石衛会長は昨年12月に開かれた臨時総会後「責任を持って政府と協議していく」との談話を公表していた。

 声明は「学術会議の自主的な活動が機能不全に陥る恐れがある」と指摘。「国内外でアカデミーとしての地位の失墜を招く」と主張した。近く石破茂首相宛てに送る。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧