新型量子計算機チップを開発 米MS、数年以内に実用化も

【ワシントン共同】米マイクロソフトは19日、新たな方式の量子コンピューターの心臓部分となるチップを開発したと発表した。「トポロジカル量子ビット」と呼ばれる方式で、数年以内の実用化が期待できるとしている。
量子コンピューターは、原子や電子など極めて小さい物質の特殊な性質を利用した計算機。スーパーコンピューターで何年もかかる計算を瞬時に実行するとされる。新たな医薬品の開発や暗号など幅広い分野での応用が期待されている。
チップの名称は「マヨラナ1」。手のひらに収まるサイズで、8量子ビットを搭載している。他の方式より計算エラーが起きにくいのが特徴という。一方、英科学誌ネイチャーは、同社が計算機の詳細を明らかにしないままチップの開発を公表したことについて、批判的な意見を持つ研究者もいると指摘した。
量子ビットには「超電導方式」や「光方式」など複数の方式がある。実用化には100万量子ビット規模が必要とされる。
量子コンピューターは米中を中心に激しい開発競争となっている。
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