桜島、大規模噴火の兆候ない 政府調査委、国内8火山評価

共同通信 2025年2月17日 12:02
 政府の火山調査委員会の会合=17日午前、東京都千代田区
 政府の火山調査委員会の会合=17日午前、東京都千代田区

 政府の火山調査委員会は17日、定例会合を開いた。事務局は、岩手山(岩手県)や焼岳(長野、岐阜両県)、桜島(鹿児島県)など、重点的に評価する対象に選ばれた国内8カ所の火山の評価案を提示。桜島は「大規模噴火へと直ちに移行する兆候は認められない」などとした。

 調査委で議論し、評価結果を取りまとめる方針。今後の調査、研究を通じ、将来的な噴火予測の精度向上につなげる。

 評価案は、各火山周辺の地震や地殻変動の観測記録のほか、地下構造、噴火履歴に関する論文などを基に作成。桜島は、大量に蓄積したマグマの移動の仕方次第では、将来的に火砕流などのほか「大地震や海底噴火、津波も想定される」とした。

 岩手山は、東岩手山でのマグマ噴火が直ちに発生する可能性は低い一方「西岩手カルデラで小規模な水蒸気噴火などが発生する可能性はある」とした。焼岳は「当面考えられる噴火は山頂周辺での水蒸気噴火の可能性が高い」とした。

 評価対象は他に、八幡平(岩手、秋田両県)、硫黄島(東京都)、薩摩硫黄島(鹿児島県、以下同)、口永良部島、諏訪之瀬島。

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