削減目標9割の国、提出せず 温室効果ガス、期限内に

共同通信 2025年2月11日 15:26
 米ニューヨークの国連本部
 米ニューヨークの国連本部

 【ワシントン共同】10日までに国連に提出が求められている温室効果ガスの新たな削減目標について、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に参加する200近くの国のうち、期限内に目標を提出したのは1割に満たない12カ国にとどまる見通しであることが分かった。AP通信が報じた。日本も提出していない。

 欧州連合(EU)の気象情報機関によると、2024年の世界の平均気温は記録が残る1850年以降で最高を記録し、対策強化は先送りできない状況だ。温暖化対策に後ろ向きなトランプ米大統領の存在が対策推進に向けた国際機運に影響した可能性もある。

 主要排出国で提出したのは米国と英国、ブラジル、アラブ首長国連邦(UAE)。排出量世界2位の米国はバイデン前政権時代の提出で、トランプ氏はパリ協定からの再離脱を指示する大統領令に署名しており、目標の実効性は乏しい。他に提出したのは排出量の少ない国々。

 各国は削減目標を随時見直し、5年おきに新たな目標を報告することが求められている。2035年時点の目標提出は10日が期限だった。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧