英、プルトニウム廃棄へ 日本委託の22トンは対象外
英政府は、原発の使用済み核燃料を再処理して回収したプルトニウムを地層処分場に廃棄すると発表した。混合酸化物(MOX)燃料にして再利用する方針を転換する。経済性などを検証した。保管する約140トンのうち、日本が再処理を委託した約21・7トンは廃棄対象外で、扱いは今後協議する。
プルトニウムは核兵器の材料になり、大量保有は国際社会の懸念を招く。英エネルギー安全保障・ネットゼロ省は1月24日、「無期限の長期保管は安全保障上のリスクと核拡散の懸念を将来の世代に残すことになる」との声明を出した。
声明によると、英セラフィールドに同国が所有するプルトニウムを、他の物質と焼き固めるなどして核兵器に使えないようにする。英原子力廃止措置機関(NDA)などが方法を開発。長期貯蔵後、地中に最終処分する。
英政府は、プルトニウムをMOX燃料として原発などで再利用する方針を優先的に検討していた。しかしMOX燃料工場は既に閉鎖。現状9基の原発のうち、MOX燃料を使えるのは1基で消費も停滞している。
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