PFAS水質基準で報告案 26年に水道法で義務付け
環境省は6日、有機フッ素化合物(PFAS)について、水質検査と基準値を超えた場合の改善を水道法で義務付けるための報告書案をまとめた。水質基準値は代表物質PFOAとPFOSの合計で1リットル当たり50ナノグラム(ナノは10億分の1)で、現在の暫定目標値と同じ。3カ月に1回の定期検査を基本とする。関連省令を改正し、2026年4月1日の施行を目指す。
同省は昨年12月、水道法上の「水質基準」の対象に引き上げることを大筋で決めていた。現在は暫定目標値を超えた場合でも、水質改善は努力義務にとどまっている。報告書案は、内閣府食品安全委員会への諮問や意見公募を経て、正式決定する。
水質基準値は、食品安全委が昨年6月に人が1日に摂取するPFASの許容量を代表物質でそれぞれ「体重1キロ当たり20ナノグラム」と示したことも考慮した。規模が小さい水道事業では、検出濃度が低い場合には検査回数を半年に1回や1年に1回に減らすことができる負担軽減策も盛り込んだ。
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