サイバー、宇宙分野の協力拡大へ 日米共同声明、対中ロ念頭に
石破茂首相は6日午後、トランプ米大統領と初めて会談するため、米国に向けて政府専用機で羽田空港を出発した。会談に合わせて発表する共同声明でサイバー、宇宙分野の協力拡大を盛り込む方向で調整に入った。覇権主義的な動きを強める中国やロシアを念頭に安全保障の新領域でも協力拡大を図るのが狙い。複数の政府関係者が明らかにした。日本政府は7日午前(日本時間8日午前)の会談後に両首脳による共同記者会見を行うと発表した。
首相は米出発を前に、官邸で「トランプ氏と信頼関係の確立に努力したい。経済や安保問題で日米が協力し、平和のために力を合わせることを確認できたらいい」と記者団に述べた。これに先立ち自民党副総裁の菅義偉元首相と党本部で面会し、訪米について意見を交わした。
サイバーを巡っては、中ロが関与したとみられる政府機関や重要インフラへの攻撃が国内外で相次いでいる。国境を越えたサイバー攻撃が増える中、米国は日本に対処力の向上を求めている。