市販薬過剰摂取の補導2倍に 中高生が7割近く、東京都内
市販薬の過剰摂取(オーバードーズ、OD)関連で2024年に東京都内で補導された少年少女は、暫定値で延べ40人に上り、21人だった23年の約2倍となったことが5日、警視庁への取材で分かった。9割が女性で36人。中学生8人、高校生19人で合わせて全体の7割近くを占めた。危険性が十分に伝わっていないとして、同庁は都薬剤師会などと連携した周知活動や、薬を譲り渡している「供給側」の摘発に力を入れている。
東京都新宿区のドラッグストア「龍生堂薬局大久保店」。市販薬の棚の一部には、商品の空き箱が並ぶ。OD目的などでの万引を防ぐための措置だ。購入希望者には年齢や症状を確認し、不自然な点があれば売らない。
ただ、同店エリアマネジャー吉村賢一さん(55)は「販売時の対策は限界がある」と明かす。うその症状を説明し、複数店を回って1箱ずつ購入を繰り返す手法などを防ぐのは難しいとする。
不正入手された市販薬は、東京・歌舞伎町の「トー横」などで流通しているとみられる。
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