米、HIV治療の支援停止か 死亡リスク増とWHO懸念

共同通信 2025年1月29日 10:10

 【ジュネーブ共同】ロイター通信は28日、トランプ米政権がエイズウイルス(HIV)感染症の治療薬などを途上国に分配するのを停止する方針だと報じた。世界保健機関(WHO)は同日「感染者らの疾病や死亡のリスクを増大させ、感染予防の努力を損ねる恐れがある」として深い懸念を表明した。

 WHOによると、2023年末で、世界のHIV感染者数は3990万人に上る。米国はブッシュ(子)政権が始めた「米大統領エイズ救済緊急計画」により、50カ国超で20年以上、2600万人の感染者の命を救ってきた。

 ロイターによると、トランプ政権はこの計画の見直し作業に入った。

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