熊本豪雨からの復興祈る火文字 人吉市・青井阿蘇神社でおくんち祭開幕 今年の漢字は「奏」
人吉市の国宝・青井阿蘇神社の例大祭「おくんち祭」が3日、開幕した。夜には楼門前に、竹灯籠で今年の漢字「奏[かなで]」の火文字がともされ、2020年の熊本豪雨からの復興を祈った。
今回で17回目の火文字は、国宝指定を受けて08年から始まった。祭りの成功と無事を祈願する神事「半纏[はんてん]おろし」の後、神職と半纏姿の奉賛会員らが約80基の竹灯籠に点火。境内に温かな明かりが広がった。
福川義文宮司(60)は「奏」を選んだ理由について、「おくんち祭が継続と改善を続けてきたように、人吉の復興が伝統と新しい風との調和を奏でながら進んでほしい」と語った。
8日に伝統の神楽を舞う「球磨神楽奉納」、9日には市中心部でハイライトの「神幸式」がある。(金村貫太)
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