八代市「さかもと復興商店街」、25年3月撤去へ 国がかさ上げ工事予定
八代市は2日、2020年7月豪雨の復旧工事で国のかさ上げ対象地区となる「さかもと復興商店街」(同市坂本町荒瀬)を、25年3月に撤去すると明らかにした。入居する9事業者には、同年2月までに退去してもらう。
治水対策として国土交通省が25年度にかさ上げ工事に着手するため、市に建物の撤去を求めていた。国と市が今年3月以降、事業者に説明して退去を要請している。
市によると、移転先が決まったのは2事業者で、3事業者は未定。4事業者は店舗を持たずに営業を続ける。国は、移転費用を補償。移転先未定の事業者について、市が調整を続けている。
復興商店街は、被災事業者支援のため、市が21年6月から、浸水した道の駅坂本の隣接地で供用開始。鉄骨平屋687平方メートルに、特産品販売やアユ料理店など9事業者が入居する。
この日の市議会特別委員会で市商工政策課が報告。「事業者が経営を継続できるよう支援する」とした。
道の駅坂本の建物も、同じかさ上げ工事に伴い市が今月中旬から解体。工事完了後に再建、27年7月開業を目指す。(河内正一郎)
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