TSMC進出による渋滞解消へ…大津町の通勤バス実証運行開始 肥後大津駅~ホンダ熊本
大津町のJR肥後大津駅北口とホンダ熊本製作所を結ぶ通勤バスの実証運行が1日、始まった。町や同製作所、産交バスなどでつくる交通渋滞対策チームが実施。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などを受け、課題となる朝夕の渋滞解消を目指す。
3月まで2回の実証実験(無料)を行い、有料でも採算が取れると判断。3年間運行する。大津駅発は午前6時32分~午前8時33分の8便、同製作所発は午後3時55分~午後9時2分の12便。従業員の意見を踏まえ、工場内3カ所に停留所を設置。工場前のほか、既存の「翔陽高校入口」バス停にも停車し、高校生の利用も視野に入れる。
初日は、町や産交バスの職員らが町銘菓「銅銭糖」やパンフレットを配布して利用を呼びかけた。同製作所に勤める男性(42)は「バス通勤だと本が読める。工場内停車も敷地が広いのでありがたい」と笑顔。自身も乗車した島添正規所長(53)は「利用が増えるよう、社員へ呼びかけたい」と話した。朝の8便は約計30人が利用した。
料金は翔陽高校入口まで180円、工場前230円で、工場内3カ所250円。町企業振興課は「利用定着に向けて周知し、渋滞解消に寄与したい」とした。(草野太一)
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