タッチ決済導入、2月下旬に前倒し検討 熊本県内バス5社 一部路線は2月1日から

熊本県内で路線バスと電車を運行する5社は23日、クレジットカードなどによる運賃の新たなタッチ決済導入を、当初予定していた3月上旬から2月下旬に前倒しすることを検討していると発表した。一部のバス路線では2月1日の始発便から先行導入する。
5社はいずれも熊本市に本社を置く九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス。新たなタッチ決済ではクレジットカードや、クレジットカード機能を設定したスマートフォン、デビットカード、プリペイドカードが利用できるようになる。
2月1日から先行導入するのは九州産交バスが運行する熊本-福岡の高速バス「ひのくに号」(西鉄バスの運行便は除く)のほか、産交バスの阿蘇山上ターミナルと阿蘇駅前などを結ぶ二つの路線と、熊本都市バスの熊本城周遊バス「しろめぐりん」の計4路線。5社でつくる共同経営推進室は「観光客の利用が多い路線で新たな機器の作動状況などを確認し、問題が無ければ本格導入を2月下旬に前倒ししたい」と話している。
5社は機器の更新にかかるコストが大きいとして昨年11月、「Suica(スイカ)」など全国交通系ICカードによる決済を廃止。代替手段として今年3月上旬に新タッチ決済を導入する方針を打ち出していた。(立石真一)
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