2026年夏に観光企画「熊本DC」 県、JR、観光団体などの実行委が設立総会 全国に魅力発信

熊本県とJRグループ6社、県内の観光団体などは2026年7~9月に大型観光企画「熊本デスティネーションキャンペーン(DC)」を展開する。県内各地を訪問する旅行商品の販売促進や観光情報発信に連携して取り組み、熊本の魅力を全国にPRする。
DCは全国規模で催す観光企画。近年は22年に佐賀・長崎、24年に福岡・大分や北陸3県などで開催されており、熊本開催は19年以来、7年ぶり。26年に10年の節目を迎える熊本地震や20年の熊本豪雨の被災地支援などを目的とする。
22日、熊本市中央区の熊本テルサでJR九州や各地の観光協会、報道関係者ら約40人が集まり、実行委員会の設立総会を開催。今後、観光素材のリストアップやおもてなしの充実に向けて内容を詰め、8月に旅行会社に地域をアピールする販促会議を開くことを決めた。ロゴやポスター製作といったDCの宣伝活動にも取り組む方針。
実行委の会長に就いた木村敬知事は「地震から10年の節目で、復興の総仕上げとして観光地づくりを進めたい。地域を磨き上げるきっかけとなる」と述べた。
事務局の県観光文化部によると、19年のDCの経済波及効果は宿泊客と日帰り客を含め66億900万円と試算された。担当者は「今回は前回を超える効果を期待している」と話した。(馬場正広)
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