旧熊本市民病院跡地、商業施設に 同仁グループが落札 スーパーなど誘致、2026年12月開業予定

熊本市東区湖東の旧市民病院跡地について、市病院局は22日、ヘルスケア事業などを展開する同仁グループ(南区)が一般競争入札で落札したと発表した。同仁グループは生鮮食品を取り扱うスーパーマーケットを含む商業施設を誘致し、2026年12月の開業を予定している。
市病院局によると昨年12月下旬に入札を実施し、6者が参加。同仁グループが病院跡地(1万3983平方メートル)と跡地内にある管理棟(7階建て、延べ床面積6042平方メートル)、近くにある第2駐車場(2643平方メートル)を32億7000万円で落札した。2月上旬に売買契約を締結する。
病院跡地は国道57号東バイパス沿いにあり、周辺は学校や企業、集合住宅も多い。市は住民の要望を踏まえ、商業施設の導入を売却の条件としていた。

同仁グループから委託を受けて商業施設の誘致などを担う熊本不動産取引によると、スーパー以外に入る可能性のある店舗の業態や管理棟の活用方法は未定。一方、第2駐車場は商業施設の従業員向けの駐車場として使うことを検討している。熊本不動産取引の小森健一郎社長は「地域の期待に応えられる商業施設を誘致し、生活利便性の向上につなげたい」と話した。
旧市民病院は熊本地震で被災し、19年11月に市が病院棟の解体工事に着手。粉じんや騒音、振動などへの苦情が住民から相次いだため、いったん工事を中断した。対策を講じて再開し、23年7月に工事を終えた。築年数が浅い管理棟はそのまま残していた。
新病院は19年10月に東区東町に移転開院している。(臼杵大介)
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