熊本の農産物と台湾の味を融合 JAかみましき料理コンテスト 「三杯鶏」「熊肉飯」に最優秀賞
熊本県産米「くまさんの輝き」と県産の夏秋野菜を組み合わせたアレンジ料理のコンテストが9月28日、嘉島町民会館であり、台湾人の主婦、方儀婷さん(40)=熊本市東区=が考案した「三杯鶏とエリンギ」と、菊陽町の団体職員、吉田奈未さん(31)の「おうちde熊肉飯(ユーローハン)」が最優秀賞に選ばれた。
JAかみましき(甲佐町)が、地元農産物の消費拡大につなげようと企画し、3回目。今回は、台湾との国際交流の機会にもしようと、県内在住の台湾人からもレシピを募った。計298点の応募から、書類審査を通過した日本人と台湾人の考案者各3人が、実際に調理した。
台湾同郷会や小売りなどの関係者6人が試食し、味付けや見栄え、斬新さなどを審査。2人のレシピは、両国の人の舌になじむバランスの良い味付けが評価された。方さんは「風味が豊かになるよう調味料の比率を工夫した。家族が好きな料理で高評価をもらい、自信になった」と笑顔。吉田さんは「台湾と熊本の融合を意識して八角などのスパイスを使った。輝かしい賞をもらってうれしい」と話した。2人には賞金5万円とくまさんの輝き30キロなどが贈られた。
くまさんの輝きの2024年の県内作付面積は3300ヘクタールで、うち同JA管内は630ヘクタール。(枝村美咲)
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