産後ママに癒やしのランチメニュー 城北高生が考案 山鹿市の産後リフレッシュ事業
山鹿市の城北高の生徒たちが、出産後の女性を食事面から応援するランチメニューを考案した。市が来年度から実施を予定している「産後リフレッシュ事業」の一環。試食会と審査会が1日、校内であり、10あるメニュー案の中から実際に提供する一点が決まった。
健幸都市宣言に関連した市の独自事業。出産後1年以内をめどに、食事や温泉を提供し、心身を癒やしてもらう狙い。助産師による育児相談なども計画している。
調理科がある城北高に料理の考案を依頼。5月に市の保健師、栄養士が産後に必要な食事などについて事前講義した。2年生が10班に分かれ、「高価すぎる食材や生ものを使わない」「山鹿の特産品を活用する」などの基準に沿ってメニューを考え、放課後や夏休みに試作を重ねた。
この日は、各班の料理がテーブルごとに並べられ、生徒たちが食材や食感などこだわった点をアピール。レストランのシェフら審査員9人が味や栄養バランス、見た目、山鹿らしさなどを評価した。
合計で最高得点を獲得した班は、炊き込みご飯や、揚げない油淋鶏[ユーリンチー]、かぼちゃのミルクスープなどを提案。大塚悠翔さん(16)は「塩分や油の量を控えめにした。お母さんたちを食で元気にしたいとの思いで頑張った」と話した。今後は産後の女性たちに試食してもらい、メニューを確定させる。その他の料理もレシピ集を作り、育児中の人たちに配布する。(本田清悟)
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