公共性高い地震保険 住居や家財を補償 火災保険とセットで加入 付加割合は20年で2倍以上に 保険料は節税効果も【まね得 地震とお金・前編】
熊本地震から8年。自然災害は起こってほしくはありませんが、いつ起こるか分からない以上は備えが必要ですね。お金の面で地震に備えるための代表格が地震保険でしょう。地震保険、実は結構〝お得〟なんです。今回は財務省の監修で地震保険について紹介します。(太路秀紀)
地震とお金① 地震保険、国も支払いに責任
![公共性高い地震保険 住居や家財を補償 火災保険とセットで加入 付加割合は20年で2倍以上に 保険料は節税効果も【まね得 地震とお金・前編】](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-03/IP240314TAN000046000_01.jpg?itok=vL1ZMbqi)
2016年の熊本地震から8年を迎えます。今年1月にも、能登半島を中心に大規模な地震が発生しました。「まね得」では今回から、地震とお金について取り上げます。
地震に対する備えで身近なのが地震保険です。火災保険に入っている人は多いと思いますが、通常の火災保険では地震や噴火が原因の火災や住宅の倒壊、津波による住宅の流失、地震で家が傾いたといった被害は「免責」といって補償されません。地震保険はこうした地震関連のリスクに備える損害保険の一種です。
地震保険には他の損害保険と大きく異なる特徴があります。それは「地震保険に関する法律」(1966年)に基づき、国も保険金の支払いに責任を持つ公共性の高い保険である点です。巨大な地震が発生すると、契約者への保険金の支払いが膨大になり、民間の保険会社だけでは保険金支払いに備えるためのお金が不足することもあり得ます。そこを政府が「再保険」という仕組みで補って、加入者への補償をバックアップします。また、保険料に保険会社の利益が含まれないのも地震保険の特徴です。(財務省監修)
残り 1427字(全文 2036字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
防災くまもと-
災害ボランティア受け入れに備え 熊本市社協がセンター運営訓練 大学生ら250人参加
熊本日日新聞 -
人吉高の防災士3人がALTと調理 災害時を想定
熊本日日新聞 -
天草市で震度2
熊本日日新聞 -
「防災の取り組みをさらに進める」 日本損害保険協会熊本損保会の東村智司会長(55)【ひと・ヒト】
熊本日日新聞 -
「もっと揺れたと思ったのに…」 県内最大震度「4」の4月17日夜、熊本市中央区は「1」 計測どうなってるの?
熊本日日新聞 -
水俣土石流災害から21年 遺族ら、犠牲者に祈り
熊本日日新聞 -
阿蘇中岳、噴火警戒レベル1に引き下げ 5月15日以来 火口1キロ内の立ち入り規制を解除
熊本日日新聞 -
市街地でも土砂災害の危険 愛媛・松山市で3人犠牲、熊本市でも警戒区域多数 専門家「ハザードマップ確認を」
熊本日日新聞 -
熊本県内、引き続き大雨や土砂災害に警戒を 線状降水帯の恐れは低下
熊本日日新聞 -
熊本県内、15日午前中にかけて線状降水帯の可能性 引き続き災害に警戒呼び掛け
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
「すべての道は熊本に通じる」とは、蒲島郁夫前知事が熊本県内の道路整備に向けた意気込みを語る際に使ってきたフレーズ。地域高規格道路などの骨格的な道路や鉄道網は、地域・産業の活性化はもちろん大規模災害時の重要性も注目されています。連載企画「移動の足を考える」では、熊本県内の〝足〟の現在の姿を紹介し、未来の形を考えます。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指す記者と一緒に楽しく学んでいきましょう。
※次回は「遺言書は大切」編。7月29日(月)に更新予定です。