公共性高い地震保険 住居や家財を補償 火災保険とセットで加入 付加割合は20年で2倍以上に 保険料は節税効果も【まね得 地震とお金・前編】
熊本地震から8年。自然災害は起こってほしくはありませんが、いつ起こるか分からない以上は備えが必要ですね。お金の面で地震に備えるための代表格が地震保険でしょう。地震保険、実は結構〝お得〟なんです。今回は財務省の監修で地震保険について紹介します。(太路秀紀)
地震とお金① 地震保険、国も支払いに責任
2016年の熊本地震から8年を迎えます。今年1月にも、能登半島を中心に大規模な地震が発生しました。「まね得」では今回から、地震とお金について取り上げます。
地震に対する備えで身近なのが地震保険です。火災保険に入っている人は多いと思いますが、通常の火災保険では地震や噴火が原因の火災や住宅の倒壊、津波による住宅の流失、地震で家が傾いたといった被害は「免責」といって補償されません。地震保険はこうした地震関連のリスクに備える損害保険の一種です。
地震保険には他の損害保険と大きく異なる特徴があります。それは「地震保険に関する法律」(1966年)に基づき、国も保険金の支払いに責任を持つ公共性の高い保険である点です。巨大な地震が発生すると、契約者への保険金の支払いが膨大になり、民間の保険会社だけでは保険金支払いに備えるためのお金が不足することもあり得ます。そこを政府が「再保険」という仕組みで補って、加入者への補償をバックアップします。また、保険料に保険会社の利益が含まれないのも地震保険の特徴です。(財務省監修)
残り 1427字(全文 2036字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
防災くまもと-
阿蘇市が南海トラフ地震想定で初の避難訓練 危険場所の確認やタイムライン作成
熊本日日新聞 -
【速報】熊本市中央区など震度1
熊本日日新聞 -
【速報】宇城市など震度1
熊本日日新聞 -
東日本大震災の語り部が熊本・益城町へ 23日、災害伝承などテーマに講演 熊日と河北新報の防災ワークショップ
熊本日日新聞 -
ありあけ防災館利用者1万人突破 玉名市の有明広域消防本部
熊本日日新聞 -
大地震発生で帰宅困難者2600人を想定 熊本城ホールで受け入れ訓練 誘導、食料配布、健康管理…手順を確認
熊本日日新聞 -
【速報】宇城市で震度1
熊本日日新聞 -
「なりわい再建」経験伝える 災害スタディーツアー開始 芦北町商工会青年部
熊本日日新聞 -
福島の震災復興と被害伝承を考える 東稜高で復興庁の出前授業
熊本日日新聞 -
発生48時間後の隣県支援を確認 熊本県、23日に南海トラフ地震想定の広域訓練
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。