口座開設 金融機関のチェックが厳しいのはマネロン対策 定期的な顧客情報確認も 対策強化装う詐欺には注意!【まね得 マネーロンダリング編】
ニュースや刑事ドラマでマネーロンダリングという言葉を耳にしたことはありませんか? 犯罪や不正な取引で得たお金を〝きれいなお金〟に見せる偽装工作のことです。近年このマネロン対策のため、金融機関での顧客管理が強化されています。日常生活と地続きの場所で起きている犯罪行為についても知っておきましょう。九州財務局の監修です。(太路秀紀)
マネーロンダリング① 金融機関でのチェック強化
新生活が始まり、銀行などで新たに口座を開く人も多いと思います。実はここ数年、金融機関が本人確認や出入金に関するチェックを強化していることをご存じですか? 理由があります。
マネーロンダリング(マネロン)という言葉を聞いたことがありませんか? 犯罪や不正取引で得たお金を〝きれいなお金〟に見せて、捜査を逃れる行為です。資金洗浄ともいいます。他人名義の口座を使ったり、複数の金融機関を移動させて出どころを分からなくしたりします。金融機関による確認強化はマネロン対策と、こうしたお金がテロの資金にならないようにするためです。
2021年8月、日本はマネロンなどの対策を担う国際組織FATF(ファトフ)から、対応状況の審査結果を受け取りました。これを踏まえて金融庁は金融機関に求めるマネロンなどの対策を明確化し、顧客管理の強化などを要請しました。
これまで必要なかった書類の提出を求められたり、取引内容を詳しく聞かれたりするのは面倒ですよね。しかし、犯罪から私たちの資産を守り、国際社会における日本の信用を維持するためには必要な対策です。(九州財務局監修)
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