暮らしを守るお金の知識 記者と一緒に学びませんか【まね得 おカネのキホン編】
お金に関する知識が暮らしを守る時代です。連載を通して記者と一緒に学んでいきましょう。(太路秀紀)
おカネのキホン① 信用されるから価値がある
日々暮らしていく上で、お金は必要です。しかし私たちは、お金のことをどれくらい正確に理解しているでしょうか。
お金には三つの役割があるとされます。一つ目は支払いや交換の手段。モノやサービスと交換できます。二つ目は価値の物差し。モノやサービスの価値を判断する基準になります。三つ目は価値の保存。価値をためておくことができます。
1万円札を考えてみましょう。かつては金や銀に交換できる兌換[だかん]紙幣というものもありましたが、今のお札は偽造防止が施された〝紙〟です。これが1万円の価値を持つのは、みんなが「1万円の価値がある」と信用しているからです。
お札が信用されるのは各国の中央銀行が発行・管理しているからです。ただ、最近は中央銀行が関与せず、多くのコンピューターで取引履歴を共同検証する技術で信用を担保するビットコインなどの暗号資産も現れています。今は「投機の対象」という印象ですが、今後〝お金〟として広がるかどうかは、価値の安定と人々の信用次第です。
残り 2008字(全文 2512字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
【熊本県中学駅伝・男子】V2松橋、攻めの走りで盤石リレー
熊本日日新聞 -
友永和恵ピアノコンサート【文化圏】
熊本日日新聞 -
南小国町・中原小150周年祝う
熊本日日新聞 -
産山村の星空、見上げてごらん 天文愛好家ら観察会
熊本日日新聞 -
11月3日だョ!「井さん」大集合 産山村に全国から120人
熊本日日新聞 -
林業の未来任せて 阿蘇中央高生が機械操作学ぶ
熊本日日新聞 -
規格外野菜活用アイスに大賞 山都町内のSDGs、23件審査
熊本日日新聞 -
八代農高泉分校創立70年 礼節、勤労、誠実「伝統受け継ぐ」
熊本日日新聞 -
八代Sea級グルメ、食べ比べて1票 シャクから揚げ3連覇
熊本日日新聞 -
水前寺成趣園に光と音の演出 細川ガラシャの激動人生表現 12月8日まで
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「損害保険」。11月14日(木)に更新予定です。