基本から学ぶ住宅ローン マイナス金利解除でどうなる? 借り手でも変わる金利 覚えておきたい「団信」【まね得 住宅ローン・前編】
日銀のマイナス金利解除で「金利のある世界」が戻ってきました。そうなると悩ましいのが住宅ローンの金利をどうするかです。今後、家を建てたりマンションを購入したりする予定がある人はもちろんですが、知識として、住宅ローンを基本から学んでおいても損はありませんよ。(太路秀紀)
住宅ローン① マイナス金利解除とローン金利
「地震とお金」編でローンの返済に困った時の話をしましたが、日銀が3月にマイナス金利政策を解除したことで住宅ローンの今後が注目されています。今回から、住宅ローンアドバイザーの資格を持つ複数のファイナンシャルプランナーの助けも借りて、住宅ローンの基本を学びましょう。
まず、マイナス金利解除と住宅ローンの関係から。金利がマイナスということは、お金を預けると利子どころか手数料がかかる状態です。銀行などの金融機関は他の銀行などとお金のやりとりをするための口座を「銀行の銀行」日銀に持っています。この口座に預けておくとお金の一部に手数料がかかる状態にして、世の中にお金が回るように促していたのがマイナス金利政策でした。
マイナス金利の解除で、日銀はこの口座で預かったお金の一部に0.1%の利子を付けるようにしました。この利子が、世の中の金利に影響を与える短期金利の基準になります。日銀が誘導目標とする金利なので政策金利とも呼ばれます。
住宅ローン金利の中には、日銀の政策金利に連動して利率が上がったり下がったりするタイプがあります。次回に続きます。
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