所得税の確定申告 正しく理解して納税を 税金が戻ってくる「還付」も忘れずに【まね得 確定申告編】
所得税の確定申告の時期が近づいてきました。税金と聞くと気持ちが重くなる人もいるかもしれませんが、「適切に使え」と声を上げるためにも、正しく理解して納めたいですね。(太路秀紀)
確定申告① 所得税は自主申告が基本
なぜ確定申告は必要なのでしょう。所得税は国に納める国税です。国税は納税者の側が税務署に申告して税額が決まり、それを納税者自らが納める「自主申告・自主納税」が基本です。
会社員の中には「自分で申告・納税したことない」という人もいますね。これは会社が給与やボーナスから所得税を天引き(源泉徴収)し、年末に調整するなど、社員に代わって額を確定して納税しているから。会社員の多くはこれで十分です。
所得税は給与だけでなく1年間(1~12月)の個人の全所得にかかります。ここで「所得は収入とは違う」という点に注意しましょう。所得はざっくり言うと「収入-必要経費」、いわば〝もうけ〟の部分です。所得は性質によって給与所得や譲渡所得など10種類に分けられます。所得税はそれら全所得から、支払った保険料や扶養する家族の数など個人の事情を考慮した「所得控除」などを差し引き、課税される仕組みです。
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