日本の社会保険は優秀 病気、介護、失業…多様なリスクに対応 高額な医療費や介護費が戻ってくる制度も【まね得 知っておこう社会保険・前編】
保険好きと言われる日本人。皆さんさまざまな保険に入っていると思いますが、自分で入る民間保険のほかに、既にさまざまな保険で人生のリスクに備えていることを十分理解していますか? 社会保険です。まね得「知っておこう社会保険・前編」では健康保険と介護保険を紹介します。公的保険アドバイザー協会(東京)の監修です。(太路秀紀)
知っておこう社会保険① 公的保険は頼らないと損
よく「日本人は保険好き」と言われます。保険でさまざまなリスクに備えることは大切です。ただ、私たちは自分で保険に入らなくても、既にいろいろな保険で備えていることは見落とされがちです。社会保険や公的保険と呼ばれます。
日本の社会保険は他の国と比較しても優秀だとされます。頼らないと損です。もちろん不足する部分もあるので「まずは社会保険で備え、足りない部分があれば民間保険でカバーする」という考え方が基本姿勢だと言えます。今回からは「年金制度」編でも協力してもらった公的保険アドバイザー協会(東京)の監修で、日本の社会保険制度を紹介していきます。
まずは社会保険の種類から。広義の社会保険は五つあります。健康保険、介護保険、労災保険、雇用保険、年金保険です。ではこの五つでどんなリスクに備えられるのか? 病気やけが(仕事中も)、介護が必要になった時、失業、出産や育児、障害が残った時、生計を支える人の死亡、高齢で働けなくなった時…。どうでしょう。けっこういろいろな種類のリスクに対応できますよね。次回から個別に見ていきましょう。
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