DCとDBの企業年金に国民年金基金 民間の年金保険も多数 公的年金の補完に何を選ぶ?【まね得 いろいろな年金編】

熊本日日新聞 2024年3月8日 06:01

 確定拠出型(DC)に確定給付型(DB)の企業年金。公的年金の第1号被保険者が利用できる制度としては、国民年金基金という選択肢もあります。ほかにも民間の年金保険商品は多数。破綻はないとしても、公的年金だけでは不足する老後資金をどんな形で補完するべきなのか。今回の記事を参考にしてください。(太路秀紀)

 

いろいろな年金① 従業員が運用判断、企業型DC

DCとDBの企業年金に国民年金基金 民間の年金保険も多数 公的年金の補完に何を選ぶ?【まね得 いろいろな年金編】

 会社によっては、公的年金に上乗せできる企業年金として企業型確定拠出年金(企業型DC)があります。iDeCoと同じ確定拠出年金です。

 60歳まで壊せない貯金箱で資産を増やす点や節税効果が高いという特徴はiDeCoと同じ。投資商品の種類や配分変更とスイッチングといった見直し方法も一緒です。違うのは、個人ではなく会社が従業員のために掛け金を払う点です。

 口座を開く金融機関も会社が決めるのが基本ですが、その金融機関でどんな商品に投資して運用するかは、従業員がそれぞれ判断します。

 会社が払う掛け金に、従業員が追加で掛け金を上乗せする「マッチング拠出」という制度もあります。上限額は決まっていますが、マッチング拠出を利用すれば投資できる額が増えます。マッチング拠出で払った掛け金は、iDeCoの掛け金と同じように全額が所得控除の対象となるので従業員は税金が軽減されます。

 iDeCoと企業型DCは、就職や転職、離職する際、それぞれの制度で蓄えた年金資産を二つの制度間で移し換えることができます。「移換」という制度です。

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