「モノが高くなった?」 客観的に数字で表すCPI(消費者物価指数) 実際にお店で買う値段で計算 適度な物価上昇って?【まね得 消費者物価指数って編】

熊本日日新聞 2024年5月17日 12:00

 CPIって聞いたことありますか? 投資をしている人は一度は目にしたことがあるかも知れませんが、消費者物価指数のことです。物価の変動を客観的な数値で表すもの。株価に影響を与える指数として知られていますが、年金の給付額などにも直結します。重要な数字なのでぜひ知っておきましょう。(太路秀紀)

消費者物価指数って① 物価の動きを客観的に表す

「モノが高くなった?」 客観的に数字で表すCPI(消費者物価指数) 実際にお店で買う値段で計算 適度な物価上昇って?【まね得 消費者物価指数って編】

 「モノが高くなった」と感じている人は多いと思います。それって感覚的なもの? そんな物価の上がり下がりを客観的に表すのが消費者物価指数です。略称はCPI(Consumer Price Index)。世界的に使われています。

 全国の家庭で消費される食料品や日用品、衣類や家電などのモノ(財)の値段のほか、通信料や家賃、外食といったサービスの価格も含む平均的な値動きを示します。生活に必要なモノやサービス全部を一つの買い物かごに入れて、かご全体の価格の動きを数字にしたイメージです。基準となる時点を100として、毎月、総務省の統計局が公表しています。

 買い物かごに何を入れるかは全国的な家計調査から、家計にとって重要度の高い商品を選んで決めています。現在は582品目あります。各品目が支出に占める割合に応じて、価格に重み(ウエート)をつけて指数を計算します。

 家庭における消費の内容は時代とともに変わるため、基準は5年ごとに改定します。品目やウエートも見直します。2020年改定ではノンアルコールビールなどが追加されました。

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