薬の市場価格6%下回る 国費1千億円程度圧縮へ
厚生労働省は1日、医薬品の市場での取引価格が、公定価格である薬価を6・0%下回ったとの調査結果を中央社会保険医療協議会で公表した。医療機関の収入に当たる診療報酬の2024年度改定で薬価を市場価格に近づくよう引き下げ、高齢化による医療費の伸びを抑制する。最大で国費1千億円程度の圧縮につながる可能性がある。
診療報酬は薬価と、技術料などの「本体」で構成。薬価の具体的な下げ幅や本体の改定率は、月内に予算編成過程で決める。本体を巡っては、財務省が診療所のもうけが多いとして引き下げを求めているのに対し、日本医師会は医療従事者の賃上げを実現するため大幅増を必要としている。
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