米国の「先天梅毒」年3700人 10年で11倍、治療など届かず
【ワシントン共同】米疾病対策センター(CDC)は7日、梅毒にかかった母親から胎盤を通じて胎児が感染する「先天梅毒」が2022年は3761人に上り、この10年で11倍に増えたと発表した。医療へのアクセスの悪さや人種間の不平等などが影響し、検査と治療が全ての妊婦に届いていないと分析した。
CDCの幹部は「公衆衛生制度の疲弊と性感染症の拡大で、瀬戸際に追い込まれている」と危機感を表明した。
梅毒の原因は「梅毒トレポネーマ」という細菌。胎児がかかると死産になることがあり、生後も適切に治療しないと失明や難聴、骨格異常などにつながる。国立感染症研究所によると、日本での報告は年20人前後。
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