「先週何した」メールで混乱 マスク氏、政権対立火種も
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【ワシントン共同】米連邦政府の縮小に取り組む新組織「政府効率化省」を事実上率いる実業家マスク氏が全職員にメールで「先週何をしましたか」と仕事の成果の説明を求め、混乱が広がっている。国務省や連邦捜査局(FBI)などは返信しないよう指示。忠臣がそろう政権内の足並みの乱れが露呈し、マスク氏の強引な手法が対立の火種になる可能性がある。
トランプ大統領は24日、ホワイトハウスで、業績が低い職員の特定に向けた「天才的なアイデアだ」とマスク氏を擁護。国務省やFBIはマスク氏に敵対しているわけではないとし、沈静化を図った。
問題のメールは22日に送信された。24日深夜までに成果を箇条書きで五つほど説明するよう要求。マスク氏はこれに先立ち、X(旧ツイッター)で「返答がなければ辞職とみなす」と警告した。
米メディアによると、国務省幹部は「省の指揮命令系統外で活動を報告する義務を負わない」と職員に通知した。トランプ氏の熱烈な支持者として知られるパテルFBI長官も不快感を示すかのように「業績評価はFBIの手続きに基づき実施する」と強調した。
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