G7気候変動会合の開催難航 議長国カナダ、首相辞意で


先進7カ国(G7)議長国を務めるカナダのトルドー首相の辞意表明を受け、6月の首脳会議前に気候変動を議論する閣僚級会合の開催調整が難航していることが23日、日本政府関係者への取材で分かった。米国が「パリ協定」離脱を決めて地球温暖化対策の停滞が懸念される中、カナダも首相交代で具体的な方針が定まらず、混乱や対立を避けるため議長国が議題設定に慎重になっている。
日本からは環境相が出席するこの閣僚級会合は、例年4~5月ごろに開かれる。6月の首脳会議前に間に合わない場合、温暖化対策の議論は停滞の恐れがある。トルドー氏は対策に精力的だったが、カナダでは政権交代の可能性もあり、今後の取り組みには不透明感が漂う。先進国の足並みの乱れが際立てば、途上国や対策に後ろ向きな国にも影響しかねない。閣僚級会合は首脳会議後の秋になるとの見方もある。
日本の政府高官は「カナダは、G7内で分断が起きる最悪の事態を避けたいのだろう」と指摘する。
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