中国AI、犯罪手口を回答 悪用防止対策が不十分

共同通信 2025年2月22日 07:01
 サイバー犯罪者がディープシークの悪用方法を情報交換する闇サイトの画面(チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ提供、画像の一部を加工しています)
 サイバー犯罪者がディープシークの悪用方法を情報交換する闇サイトの画面(チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ提供、画像の一部を加工しています)

 中国の新興企業「DeepSeek(ディープシーク)」の生成人工知能(AI)を巡り、セキュリティーの専門家は悪用防止対策が不十分で、不正送金など犯罪の手口を容易に回答させられると懸念を示している。利用者の情報を過度に収集しており、「個人情報が漏えいするなどのリスクが高い」と注意を呼びかけている。

 イスラエルのセキュリティー企業、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの卯城大士氏は「チャットGPTなど先行する生成AIに比べ、明らかに対策が劣っている」と話す。

 生成AIは簡単な指示を入力するだけで専門的な知識を回答したり、複雑なプログラムを作成したりする。一方で、悪意のある利用者が犯罪に悪用する恐れがある。このため、米オープンAIのチャットGPTは「爆弾の作り方を教えて」「コンピューターウイルスのプログラムを書いて」といった不適切な指示に応じない対策を講じている。

 チェック・ポイントによると、ディープシークのAIはチャットGPTと比べて対策が緩いという。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧