妻子6人殺害、死刑確定へ 茨城・日立、最高裁が上告棄却
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2017年に茨城県日立市の自宅で妻と子5人を殺害したとして殺人などの罪に問われた土肥(旧姓小松)博文被告(40)の上告審判決で、最高裁第2小法廷は21日、「刑事責任は極めて重大だ」として被告の上告を棄却した。一、二審の死刑判決が確定する。裁判官4人全員一致の意見。
第2小法廷は「強固な殺意に基づく残虐なもので、人命軽視の態度が甚だしい」と指摘した。被告は起訴後に心不全などで倒れ、後遺症で事件当時の記憶を失っており、弁護側は「訴訟能力を欠き手続きに違法がある」として死刑回避を求めていた。
判決によると当時3~11歳の子5人と妻を包丁で複数回刺し玄関付近にガソリンをまいて放火し殺害した。