鉄道に化学物質、警察ら総合訓練 地下鉄サリン30年前に避難誘導

オウム真理教による地下鉄サリン事件から3月で30年となるのを前に、東京消防庁や警視庁などは21日、渋谷区の訓練場で、地下鉄車内で化学物質がまかれたとの想定でNBC(核、生物、化学)災害総合訓練を実施した。
鉄道事業者や陸上自衛隊、東京都の災害派遣医療チーム「東京DMAT」らも含め計約190人が参加。乗客の避難誘導のほか、救助者の治療の優先順位を決めるトリアージをして病院へ搬送する手順を確認した。化学物質を浴びた乗客や消防隊員がシャワーを使って洗い流す作業や、犯人役の確保も行った。
東京消防庁は「引き続き関係機関との連携を強化する」としている。