尚絅短大の総合生活学科、26年度から学生募集を停止 定員割れ続く

尚絅大短期大学部(熊本市中央区)を運営する学校法人尚絅学園は、総合生活学科の学生募集を2026年度から停止すると発表した。今年4月の入学生が最後となる。食物栄養学科と幼児教育学科は募集を継続する。
尚絅学園によると、少子化や四年制大学志向の高まりで、近年は定員割れが続いていた。23年度は定員80人に対して入学者は36人だった。24年度は定員を65人に減らしたが、入学者は36人にとどまった。今後も増加が見込めないことから、募集停止を決めた。
総合生活学科は、1952年に開学した前身の熊本女子短期大で、唯一の学科だった家政科として設置され、73年間で9898人が卒業した。
募集停止は14日にウェブサイトで発表した。熊本日日新聞の取材に、尚絅学園は「全ての在学生や25年度の入学者にはこれまで通り質の高いカリキュラムを提供し、卒業後の就職も最大限支援する」と答えた。
短大の入学者は全国的に減少している。熊本県内の短大は、尚絅大短期大学部と中九州短大(八代市)の2校で、中九州短大は24年度の入学者を最後に全学科で学生募集を停止した。(後藤幸樹)
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