【熊日30キロロード】「想像以上に力が伸びている」…20歳の新鋭、飛躍の大会新 女子優勝の西村(天満屋、千原台高出) 「想像以上に力が伸びている」

熊本日日新聞 2025年2月16日 19:40
女子1位でフィニッシュする西村美月(天満屋、千原台高出)=びぷれす熊日会館前(上杉勇太)
女子1位でフィニッシュする西村美月(天満屋、千原台高出)=びぷれす熊日会館前(上杉勇太)

 古里のレースで大きく飛躍した姿を見せた。実業団2年目の西村美月(天満屋、千原台高出)が女子歴代最高の1時間41分42秒でフィニッシュ。1時間40分を切る目標には届かなかったが、「沿道から高校の後輩や友人が応援してくれた。力になった」とはにかんだ。

 序盤から快調に飛ばし、1キロ過ぎから一人旅。ペース配分が難しいレースとなった。「覚悟はしていた」と西村。起伏の影響を受けにくい、細かいピッチで終始3分20~25秒のラップを正確に刻み続けた。

 千原台高時代は県内の同世代のライバルに勝てず「いつも2番手だった」と振り返る。県高校駅伝で区間賞を獲得した経験もない。ただ、けがとは無縁の丈夫な体で「練習量だけは自信があった」。その原石が天満屋で磨かれた。

 チームで偉大な先輩と練習を共にした経験が大きい。2019年世界陸上マラソン日本代表の谷本観月、女子マラソンの日本記録を持つ前田穂南…。昨年6月には前田の米国合宿に帯同し、一流のトレーニングにも触れた。

 昨年2月の全日本実業団ハーフマラソンで2位に入った。「想像以上に力が伸びている」。今回の大会新記録はさらなる自信につながるだろう。マラソン挑戦を見据える20歳は「地元の人たちにもっといい結果を報告できるようになりたい」と意欲的だった。(萩原亮平)

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