【熊日30キロロード】「想像以上に力が伸びている」…20歳の新鋭、飛躍の大会新 女子優勝の西村(天満屋、千原台高出) 「想像以上に力が伸びている」

古里のレースで大きく飛躍した姿を見せた。実業団2年目の西村美月(天満屋、千原台高出)が女子歴代最高の1時間41分42秒でフィニッシュ。1時間40分を切る目標には届かなかったが、「沿道から高校の後輩や友人が応援してくれた。力になった」とはにかんだ。
序盤から快調に飛ばし、1キロ過ぎから一人旅。ペース配分が難しいレースとなった。「覚悟はしていた」と西村。起伏の影響を受けにくい、細かいピッチで終始3分20~25秒のラップを正確に刻み続けた。
千原台高時代は県内の同世代のライバルに勝てず「いつも2番手だった」と振り返る。県高校駅伝で区間賞を獲得した経験もない。ただ、けがとは無縁の丈夫な体で「練習量だけは自信があった」。その原石が天満屋で磨かれた。
チームで偉大な先輩と練習を共にした経験が大きい。2019年世界陸上マラソン日本代表の谷本観月、女子マラソンの日本記録を持つ前田穂南…。昨年6月には前田の米国合宿に帯同し、一流のトレーニングにも触れた。
昨年2月の全日本実業団ハーフマラソンで2位に入った。「想像以上に力が伸びている」。今回の大会新記録はさらなる自信につながるだろう。マラソン挑戦を見据える20歳は「地元の人たちにもっといい結果を報告できるようになりたい」と意欲的だった。(萩原亮平)
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熊本市出身。早回しの歌に乗せた形態模写やデフォルメの効いた顔まねでデビューして45年。声帯模写も身に付けてコンサートや座長公演、ドラマなど活躍の場は限りなく、「五木ロボ」といった唯一無二の芸を世に送り続ける“ものまね界のレジェンド”です。その芸の奥義と半生を「ものまね道」と題して語ります。