【熊日30キロロード】米満、難所で仕掛けて2位 「自信持って初マラソンへ」
![男子2位でフィニッシュする米満怜(コニカミノルタ)=びぷれす熊日会館前(上杉勇太)](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2025-02/IP250216TAN000067000_03.jpg?itok=3wdG8gzQ)
最終盤で競り負けて2位に甘んじたが、見事なロングスパートだった。
24キロ過ぎ。5人の集団で先頭争いをしていた米満怜(コニカミノルタ)は、いったん下ってから上り坂となる難所の蓮台寺橋で仕掛けた。
「後半はみんなきついはず。得意の上りで勝負を決める」。思惑通りに一人、また一人とライバルが脱落していく。しかし、優勝した鶴川正也(青学大)だけは、びくともしなかった。
早い仕掛けは、鶴川のスプリント力への警戒もあった。「あそこで振り切りたかったのだけど…。自分も足を使ってしまった」と米満。残り300メートルで一気にペースを上げた鶴川を追いかける足は、もう残っていなかった。「かないませんでした」。年下の快走に脱帽した。
6年前、創価大3年で熊日30キロに初出場した。その時は20キロ付近で先頭集団から脱落して11位。「長い距離をこなす体力がなかったし、全く勝負にならなかった」
今大会は堂々と優勝争いを演じ、実業団の強豪で力をつけた姿を印象付けた。「これなら自信を持って初マラソンに挑戦できる」。苦い敗戦にも、確かな収穫はあったようだ。(水田智)
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熊本市出身。早回しの歌に乗せた形態模写やデフォルメの効いた顔まねでデビューして45年。声帯模写も身に付けてコンサートや座長公演、ドラマなど活躍の場は限りなく、「五木ロボ」といった唯一無二の芸を世に送り続ける“ものまね界のレジェンド”です。その芸の奥義と半生を「ものまね道」と題して語ります。