【熊日30キロロード】米満、難所で仕掛けて2位 「自信持って初マラソンへ」

熊本日日新聞 2025年2月16日 19:25
男子2位でフィニッシュする米満怜(コニカミノルタ)=びぷれす熊日会館前(上杉勇太)
男子2位でフィニッシュする米満怜(コニカミノルタ)=びぷれす熊日会館前(上杉勇太)

 最終盤で競り負けて2位に甘んじたが、見事なロングスパートだった。

 24キロ過ぎ。5人の集団で先頭争いをしていた米満怜(コニカミノルタ)は、いったん下ってから上り坂となる難所の蓮台寺橋で仕掛けた。

 「後半はみんなきついはず。得意の上りで勝負を決める」。思惑通りに一人、また一人とライバルが脱落していく。しかし、優勝した鶴川正也(青学大)だけは、びくともしなかった。

 早い仕掛けは、鶴川のスプリント力への警戒もあった。「あそこで振り切りたかったのだけど…。自分も足を使ってしまった」と米満。残り300メートルで一気にペースを上げた鶴川を追いかける足は、もう残っていなかった。「かないませんでした」。年下の快走に脱帽した。

 6年前、創価大3年で熊日30キロに初出場した。その時は20キロ付近で先頭集団から脱落して11位。「長い距離をこなす体力がなかったし、全く勝負にならなかった」

 今大会は堂々と優勝争いを演じ、実業団の強豪で力をつけた姿を印象付けた。「これなら自信を持って初マラソンに挑戦できる」。苦い敗戦にも、確かな収穫はあったようだ。(水田智)

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