「熊本城マラソン2025」 1万4000人走り抜ける

12回目を迎えた「熊本城マラソン2025」(熊本市、熊本陸上競技協会、熊本日日新聞社主催)は16日、熊本市中心部を発着する金栗記念熊日30キロロードレース、歴史めぐりフルマラソン、城下町ファンランの3部門のコースで開かれ、1万4237人が熊本の街を駆け抜けた。
67回目となった金栗記念熊日30キロロードレースには計53人(男子48人、女子5人)が出場。男子は鶴川正也(22)=青学大、九州学院高出=が1時間30分34秒で初優勝。女子は西村美月(20)=天満屋、千原台高出=が1時間41分42秒の大会新記録で初の栄冠に輝いた。
熊本県関係選手の男子優勝は2002年の松下龍治(駒大、鎮西高出)以来、23年ぶり。県関係選手の男女同時優勝は初めて。

フルマラソンには計1万2758人(男子1万277人、女子2481人)が出場。男子は阿部飛雄馬(東京都)が2時間16分26秒で初制覇した。女子は加藤みちる(熊本市)が2時間45分32秒の大会新記録で4大会連続4度目の優勝を飾った。男子は9728人、女子は2193人の計1万1921人が完走した。完走率は93・44%だった。
城下町ファンラン(3・5キロ)には1426人が参加。招き猫や漫画のキャラクターなどに仮装した参加者は、沿道の声援に応えながら笑顔で中心繁華街を走った。
各部門のランナーは午前9時の熊日30キロを皮切りに、中央区の通町筋電停付近を順次スタート。懸念された雨は上がり、気温は8度。午後には気温10度を超え、晴れ間も見えた。沿道の観衆は26万3710人(速報値)だった。

大会実行委員会事務局によると、ランナー8人、応援2人が気分不良や低体温症などで救急搬送された。このうちフルマラソンに出た1人が一時心肺停止となったが、その後に回復し、命に別条ないという。
大会終了後、実行委会長の大西一史市長は「天気に恵まれて素晴らしい大会となった。ことしも『沿道の応援日本一』だった」と振り返った。(九重陽平、宮﨑達也)
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

◆ご協力お礼 熊本城マラソン2025は無事終了しました。開催にご理解とご協力をいただいた沿道の皆さま、交通規制や大会運営にご尽力いただいた警察官、交通指導員、ボランティアの皆さまなど関係各位に厚くお礼申し上げます。
熊本市、熊本陸上競技協会、熊本日日新聞社
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熊本市出身。早回しの歌に乗せた形態模写やデフォルメの効いた顔まねでデビューして45年。声帯模写も身に付けてコンサートや座長公演、ドラマなど活躍の場は限りなく、「五木ロボ」といった唯一無二の芸を世に送り続ける“ものまね界のレジェンド”です。その芸の奥義と半生を「ものまね道」と題して語ります。