長期治療の負担、現行額を維持 高額療養費、予算修正が必要に

共同通信 2025年2月14日 21:03
 福岡資麿厚生労働相
 福岡資麿厚生労働相

 福岡資麿厚生労働相は14日、高くなった医療費の支払いを抑える「高額療養費制度」の負担上限額を引き上げる方針を一部修正し、長期の治療を受けた患者の負担を現行額のまま据え置く案を、がん患者団体などに提示した。政府の2025年度予算案の修正が必要としている。患者団体は修正案に「感謝する」と一定の評価を示しつつ、制度全体の上限額引き上げを凍結するよう改めて求めた。

 福岡氏と団体の面会は2度目。政府の修正案では、直近12カ月以内に制度を3回利用すると、4回目から負担が軽減される仕組み「多数回該当」の上限額引き上げを見送る。

 石破茂首相は14日の衆院本会議で「当事者の声も真摯に受け止め、可能な限り幅広い合意形成が図られるよう、提案の修正を含め対応していく」と述べた。これに先立ち、加藤勝信財務相、福岡氏と官邸で協議した。

 政府方針は昨年末に決定。25年8月から27年8月まで段階的に自己負担の上限月額を引き上げる。福岡氏は今月12日に患者団体と面会し、政府方針を一部修正する意向を伝えていた。

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