筋肉で動くロボットハンド開発 世界最大、義手に応用期待
![東京大などの研究チームが開発した「バイオハイブリッドハンド」=12日午前、東京都文京区](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021201002352.-.-.CI0003.jpg)
培養した人の筋肉組織とロボットの骨格を組み合わせ、5本の指を独立に動かせる「バイオハイブリッドハンド」を開発したと、東京大などの研究チームが12日、発表した。大きさは18センチで、生体組織を融合させたロボットの手としては世界最大。滑らかな動きや自ら傷を修復する能力が期待でき、今後、義手などへの応用も目指す。
バイオハイブリッドハンドは複数の関節があり、指を1本ずつ曲げたり、小さな物を引き寄せたりできるという。10分動くと“疲れて”収縮力が弱まるが、1時間の休憩で回復する。
ロボットを動かすための筋肉組織を太くすると大きな力を出せるが、栄養が行き渡らなくなり、中心の細胞が壊死してしまう。
チームは、栄養供給ができるよう細いひも状に培養した筋肉組織をシート上に複数並べ、巻きずしのように丸めて束ねた駆動装置を開発。これまでより高い筋力を実現した。この日の記者会見では、長さ3センチの筋肉組織を8本束ねた装置に電気を流すと、上下に数ミリ動く様子を公開した。
成果は国際科学誌に掲載された。
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