患者家族支援が自分の救い 小児がんで逝った息子心に
![白血病の息子を3歳で亡くし、患者家族支援に取り組む内藤真澄さん=3日、福岡市](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021001000110.-.-.CI0003.jpg)
![息子駿ちゃんの3歳の誕生日を祝う内藤真澄さん夫妻=2011年8月、福岡市の九州大病院(本人提供)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021001000111.-.-.CI0003.jpg)
患者家族を支えることで、過去の自分も救われる―。約13年前、白血病で息子駿ちゃんを3歳で亡くした内藤真澄さん(60)=福岡県飯塚市=は現在、同様の小児患者と、その家族の支援に取り組んでいる。2月15日の「国際小児がんデー」を前に、患者家族らに寄り添い「背中をなでる気持ちでいたい」と語った。
駿ちゃんに異変が見られたのは、1歳3カ月のころ。せきが止まらず、首の辺りにしこりが見つかった。診断は白血病。化学療法を続けた。2歳半のころ、血液をつくる「造血幹細胞」の移植が始まった。全身に管がつながれた姿は、見てはいられないほどだった。「これで助かるなら」。その一心だった。
3歳を2カ月ほど過ぎた2011年11月1日朝に容体が悪化し、「あと数時間」と医師に宣告された。駿ちゃんは陽光を浴びた病室で両親に抱き締められたまま、永い眠りについた。「速かった呼吸が穏やかになって止まった。苦しくなくなったんだ」。同時に「なんで元気な姿でおうちに帰れないの」と思わずにはいられなかった。
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